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茶園では茶農家の方達が新茶期に向けて施肥などの茶園管理を進めています。ここ数回の適度な降雨で茶園は潤い良好な園相を保っています。茶業研究センターや各JAや機械メーカー主催の茶期前研修会が各地区で開催されています。放射性セシウムの新基準値が変わり、4月から飲用液で10ベクレル/k当が適用されますので、その説明会にはたくさんの人が参加しました。検査する基準は、これから決定されますが、日本茶インストラクター協会が定めるおいしいお茶の出し方、茶葉10グラム、湯430ml、90℃、1分間の線が濃厚です。飲用茶の場合は製茶の1/50から1/80の数値になりますので24年度産のお茶からセシウムは検出されませんのでご安心ください。
今季新茶の生育状況は平年に比べてやや遅れ気味とみられます。年明けから続いた寒波や干ばつ、2月には最低気温がマイナスを記録する日が続くなど、静岡では近年にない寒冷の冬でした。県内各地の梅の名所や河津桜も10日から15日遅れの開花となり、観光名所の物産販売店も対応に大わらわです。今後の雨量や萌芽後の気温の推移によっては状況も変化しますが、今のところ平年よりやや遅れると思われます。寒さが厳しかった分、新芽はしっかりと休眠していますので高い品質が期待できます。新茶に備えて指導機関では防風対策や防霜ファンの点検を呼び掛けています。国と県では農林漁業の「六次産業化」を推し進めていますが、競争がますます激化すると心配する声も聞かれます。六次産業とは第一次(生産)を基礎に第二次(加工)、第三次(販売)を掛け合わせた経営形態で生産者自らが加工・販売を手掛ける業態です。それぞれの流通の垣根が取れることにより、競争はますます激しくなることが予想されます。
産地問屋は県で主催する衛生管理「T-GMP」の説明会に参加すると同時に生産農家や消費地取引先と情報交換を行い、消費動向を生産者に伝えながら商品企画や販売計画の検討を進めています。昨年の2月は「ためしてガッテン」効果があって売上が急伸しましたので、今年の2月は前年比20~25%減と苦戦している問屋が目立ちます。在庫は適正在庫に近い状態で推移していますので、動揺はありませんが、次の一手が見えないのが不安材料です。二番茶と秋冬番茶の引き合いは多方面からありますが、各問屋とも手持ち在庫は薄いようですので若干値上がり気味です。今年は上級茶は平年並、中・下級茶が特に下値に行き次第強くなる相場展開が予想されます。主力の一番茶の人気が高く、順調に売れていかないと生産者・問屋・小売店ともに苦しい展開を強いられることになります。それには、数年先には人口の半数を占めるであろう65歳以上の人達に一番茶の上級茶を急須で飲んでもらうような対策が急務です。それには、「おいしい」と同時に「健康によい」を業界全体で訴求することは必須です。
消費地では家庭用のお茶の販売に努め、新茶期に向けた商品企画や販促計画を練っています。お客さまのニーズは日本社会の閉塞感や景気低迷などの社会情勢に敏感に反応して、お客さまの期待感や価値観が相当変わってきているのを肌で感じています。「顧客の求めるニーズに応えられないと売上はすぐに落ちる」、「品ぞろえや価格だけでなく、顧客の求める判断基準は大きく変わってきている」と話してくれました。所得や消費が縮小する将来が見え隠れしているだけに、本当に強いお店になることの難しさがうかがわれます。
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